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放送業界ではディレクターのことを呼ぶ場合に様々な呼称を用いるが、多くはいわゆる業界用語として発祥して来たものでありテレビ局やメディアによって呼称が変わる傾向が強く、呼称について厳密かつ共通した定義は存在しない。一般的には、番組全体を指揮するチーフディレクター(チーフD、スタッフロールでは「演出」と書かれている場合もある)、取材のみを担当する取材ディレクター、スタジオ(フロア)において、副調整室にいるディレクターからの指示をインカムやカンペ(主にスケッチブック)を用いて出演者やスタッフに伝達するフロアーディレクター(FD)などに分類される。

NHKではPD(program directorの略)と呼ぶ。また、フジテレビではPDをチーフディレクターという意味で使う場合もある。また、現場レベルでは単にD(ディー)と呼ぶが多い。近年のバラエティ番組ではプロデューサーがチーフD(演出)を兼ねているケースも多く見られる。また、プロデューサー級のスタッフがディレクターの上から演出面のみを指揮管理する場合に「総合演出」、プロデューサーのさらに上に立って番組の演出・制作を全面的に指揮監督する場合に「総監督」という呼称が使われることもある。

テレビ業界では、一般的にディレクターはプロデューサーよりも下位の役職であり、プロデューサーがディレクターを指揮する体制が定着しているため、このような現象が起きていると考えられる。 テレビドラマのディレクターは映画監督に倣って「監督」(演出)と呼ばれる事が多い。また、ディレクターが海外で使う英語の名刺には、一般にprogram director(プログラム・ディレクター)と書かれる。これはテレビ会社の取締役(director)と間違われるのを防ぐため。


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