広辞苑第五版ではDTPを、パソコンやワークステーション、高品位プリンタなどを用いて「原稿作成・編集・印刷のすべてを行い、従来の活字印刷物に近い水準のものを作成すること」と定義しているが、DTPの進化発展を見ると既にそれでは不十分と言えよう。また、原稿が手書きであったり、印刷まで包括できなくても、DTPという言葉は使われ、おもに組版工程を中心とした概念としての共通理解が(日本では)存在するようである。
「DTP」は「Desktop Publishing」の略であるが、「出版(Publishing)とは印刷(Press)、断裁・製本・宣伝・流通など(=Postpress工程)まで包括したトータルな活動を意味するのに、DTPでは製版前まで(=Prepress工程)しかできないのだから言葉のねじれがある」という意見があり、DTP検定などではこの語を「Desktop Prepress」すなわち「卓上での印刷前工程」として再定義している。 また、近年のAppleではDTPではなく「D&P(Design And Publishing)」を使っている。
もっとも、今後オンライン出版やオンデマンド出版などが伸長してくると、本当の意味で卓上出版が可能となり、DTPという語のねじれは解消されていくものと考えられる。
このねじれに関して言えば、CIP4という考え方もある。プリプレスで作成されたデータを元に、印刷の際に必要な色情報、断裁位置、折り加工位置などの情報を持った1つのフォーマットデータを生成。そのデータを用い、さらに業務用基幹システムとの連携によって在庫管理、原価管理なども視野に入れた、各行程(Prepress、Press、 Postpress)の統一を図れるようになる。
