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パケットではなく、レイヤ7のHTTP や FTP といった、アプリケーションプロトコルのレベルで外部との通信を代替し、制御するもの。一般的にはプロキシサーバと呼ばれている。アプリケーションゲートウェイ型ファイアウォールの内部のネットワークでは、アプリケーションはアプリケーションゲートウェイ(プロキシサーバ)と通信を行うだけであり、外部との通信はすべてプロキシサーバが代替する。proxyとは、英語で「代理人」を意味する。アプリケーションゲートウェイ型ファイアウォールに守られたネットワークは、プライベートIPアドレスで構築されることが普通である。当然、アプリケーションゲートウェイが用意されていないサービスについては、一切外部とは通信出来ない。安全性は高いが、内部ネットワークのユーザの利便性も下がる。

このため、アプリケーションゲートウェイで許されているプロトコルでトンネリングを行うソフトウェア、例えばSoftEtherやhttptunnelといった、運用方法によってはセキュリティホールになりうる実装の利用を、かえって促進してしまうという事例も近年目立っている。強すぎるセキュリティポリシーが迂回路を招いてしまっているとも言える。

プロキシは単に中継するだけの物が多いが、レイヤ7ファイアーウォールはアプリケーションの通信の中身も検査する事ができる(例:アクセスURL チェック、ウイルスチェック、情報漏洩検出)。そのため、検査の仕方によってはレイヤ7ファイアーウォールは相当な負荷が掛かり、ファイアーウォールの処理上も、通信上もボトルネックとなることもある。また、未成年に好ましくないコンテンツのみを、末端のユーザにはプロキシサーバの存在を意識させない状態で、自動的にフィルタリングしてしまうといった実装も可能である。

なお、アプリケーションの通信の中身も検査するため、電気通信事業者が自らが仲介する通信の内容に立ち入ってはならない(通信の秘密)と言う原理原則に反する検閲だと批判する向きもある。通信事業に携わる技術者や学者の間ではこういった種類のファイアーウォールを設置するという発想を強く批判する向きもまる。

なお実際に、ISPのぷららがファイル共有ソフトウェアWinnyの通信を全て遮断する事を計画・発表し、それに対して通信の秘密を侵害する可能性があるとして総務省から行政指導を受け、Winny遮断は同ISPユーザの利用者の選択に任せるとした事例もあった。


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